大回り乗車とは
大回り乗車は、簡単に言うと、大都市近郊区間という範囲の中で、目的の駅まで、なるべく遠回りして行くというものです。
大回り乗車は、違法ではありません。JRさんも認めている乗車方法です!
なので、基本的には怒られたりしません!(ネットでよく「大回り 怒られた」みたいなのを見ますが、自分の経験上、そのようなことはありませんでした)
ですが、切符を購入してから改札を出るまでにどうしても時間がかかってしまうので、ゴールの駅の改札に切符を入れると、たまに改札機が混乱して、扉が閉まってしまうこともあります。
その時は、
駅員さんに大回り乗車をしたと事情を説明
すれば、大丈夫です(この時に、路線図とルートを見せるとより良い)。
大都市近郊区間は、東京、大阪、福岡、仙台、新潟に設定されています。
これらの区間では、スタート駅からゴール駅まで行くのに、いくつものパターンができてしまいます。
例えば、博多から吉塚駅に行くのにも、鹿児島本線を通ったり、原田線を経由したり、福北ゆたか線を経由したりと、多くのパターンができてしまいます。
そのため、このような区間がたくさんある大都市は、どこを通ってもいいように、大都市近郊区間が設定されているのです。
ここで、自分が行った福岡大回りのルートを紹介します。
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福岡近郊区間 博多→吉塚ルート引用)JRおでかけネット |
↓鹿児島本線
原田(はるだ)
↓原田線
桂川(けいせん)
↓福北ゆたか線
新飯塚(しんいいづか)
↓田川後藤寺線
田川後藤寺(たがわごとうじ)
↓日田彦山線
西小倉(にしこくら)
↓鹿児島本線
香椎(かしい)
↓香椎線
長者原(ちょうじゃばる)
↓福北ゆたか線
吉塚(よしづか)
料金170円(小人80円)
このように、一駅区間でも、大回り乗車する事で、安い値段で長い時間乗車することができます。
ちなみにこのルートだと約6時間半かかりました。
そして、6時間半も改札内から出られない訳なので、お昼ご飯は先に買っておくのが良いでしょう。
福岡エリアには、途中ご飯を買うことができる駅が無かったはずです(自分の記憶では)。
また、
大回り乗車する時にはルールがあります。
- 発駅から着駅までの経路が全部、大都市近郊区間内 にある
- 乗車券の有効期限は 1日
- 途中下車はできない
- 同じ駅を 2度通らない
- 経路が 一周していない
これらのルールに気を付けて大回り乗車を行ってください。
博多に向かう
自宅がある広島からスタートします。
ここをクリックすると、大回り乗車開始までスキップできます。
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普通車指定席 |
みなさん、
山陽新幹線を使うときは、このN700系7000/8000番台みずほ・さくらを使うことをおすすめします。
それは、
普通車なのに、2列+2列の豪華仕様だからです。
山陽新幹線の再速達列車であるのぞみ号は、普通車指定席は2+3のシートで、少し狭いです。
一方コチラはほぼグリーン車のような快適さで、すごく座り心地がイイです。
値段も普通車指定席料金で、ものすごくお得です。
また、停車駅ものぞみとそこまで変わらず、新大阪、新神戸、姫路、岡山、福山、広島、徳山、新山口、新下関、小倉、博多に停まります。
新山口と徳山は、どちらかに停まるタイプと両方に停まるタイプがありますが、両方停車しても結局はのぞみに1駅足しただけなので、大して変わりはないと思います。
また、新下関は停まるのがそんなに多くはないです。(下りは1日4本くらい)
机も使いやすい広さです。
徳山の周南コンビナートです。
徳山駅は、日本で一番海に近い新幹線駅となっています。
7:56博多駅到着。
新幹線ホームからは九州新幹線と博多南線が出ています。
博多南線は、線路や車両などは新幹線の物を使っていますが、
在来線特急として営業運転しています。
そのため、 8分間という短い時間ですが、
330円で新幹線に乗ることができます。
大回り乗車記
新幹線改札内から出場します。
自分は、
JR線のりかえ改札→JR線改札口のルートで出場しましたが、
新幹線改札を使って一度で出場した方が楽ですね。
出場したら、在来線の券売機で吉塚への180円の切符を購入します。
改札を通り、博多駅在来線通路にやって来ました。
ホームに上がってきました。
20分くらい時間があるので電車ウォッチングをします。
こちらの電車は813系です。
主に特急リレーかもめとして使われています。
武雄温泉で新幹線かもめ号と接続しているので、行先表示は「長崎」と表示されています。
2004年デビューですが、これまでに何回かラインやマークを変えて、現在に至っています。
奥のは、先ほども紹介したソニックです。
※写真は2023年のなので「鳥栖行き」ですが、2024年ダイヤでは「久留米行き」になっています。
817系電車です。
時間的に、まあまあ人が乗っていました。
手前は特急「ゆふいんの森」、奥は観光列車の「或る列車」です。
水城駅です。
水城とは、飛鳥時代頃、中国らへんから軍が攻めてきたときのために造られた堤防のようなものです。
博多から30分ほど経った8:57、原田駅到着です。
桂川駅まではこのキハ40系気動車に乗っていきます。
9:27発 原田線 普通列車 桂川行きに乗車します。
新海誠監督の「すずめの戸締まり」に、この列車が出てきていたような気がします。
キハ40の車内には、ボックスシートとロングシートが設置されています。
下の列車は、西鉄3000形です。
地方の駅って感じですね。
この次の新飯塚で、乗り換えます。
11:11、田川後藤寺に到着です。
田川は、かつて炭田で栄えた町として知られています。
ここで採れた石炭は、北九州の八幡製鉄所で製鉄に使われていました。
しかし、エネルギー革命などの理由でこの辺りの炭田が閉鎖したこともあり、北九州の鉄鋼業が衰退したといわれています。
線路の間に、花壇がありました。
駅構内に彩を添えています。
11:38発 日田彦山線 普通列車 小倉行きに乗車して、西小倉まで行きます。
3連続でキハ40です。
日田彦山線も山間部を走行します。
その影響で、今回は利用しませんが、添田~日田間は、土砂災害により不通となり、BRTに転換されました。
だんだんと小倉市街地に近づいて参りました。
ここで、大分方面からやってきた日豊本線と合流します。
南小倉に到着。
この次が西小倉です。
行橋行きの普通列車もやってきました。
折尾駅です。
この駅は、日本初の鉄道立体交差があった駅ですが、今は工事によりなくなってしまいました。
駅前には、立体交差に使われていたレールが保存されています。
区間快速は、ここから先が快速運転となります。
香椎線では、電気を貯めて走る、BEC819系が使われています。
愛称は「DENCHA」です。「電車」と「畜電池」を組み合わせたものです。
海の中道方面に行く列車なので、海風を感じさせる、清々しいデザインとなっています。
14:29、長者原到着です。
「ちょうじゃばる」と呼びます。
先ほど乗っていた香椎線です。
次が最後の列車です。
14:47発 福北ゆたか線 普通列車 博多行きに乗車します。
これで、旅の終着駅の吉塚まで行きます。
14:55、ついに旅の終着駅、吉塚に到着です。
約6時間ぶりに、博多駅に戻って参りました。
後は広島に帰るだけです。
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