2024年4月30日、広島県広島市安芸区にある「スカイレールサービス」が廃止となりました。
この路線は日本国内でも非常に珍しく、多くの「日本初」が詰まった路線でした。
本日は廃止されたスカイレールについて説明していこうと思います。
スカイレールサービスは、広島県広島市安芸区の瀬野駅と併設されている「みどり口駅」から、「みどり中街駅」を経由して「みどり中央駅」を結ぶ、全長1.3Kmの交通システムです。
1998年8月28日、広島短距離交通瀬野線ことスカイレールが開業しました。
同年9月、独自のICカードの定期券「スカイレールICカード」を導入しました。
なんと、日本初の非接触式ICカード乗車券でした。
2013年1月14日、改札が一新され、日本初のQRコード式自動改札を導入して、ICカードも「SKYRAIL PASS」となり、JR西日本の「IKOCA」も利用できるようになりました。
使われている車両は、200形、定員25人、最大乗員37人となっていて、小さい見た目にも関わらず、小学校1クラス分ぐらい収容できるようです。
モノレールとロープウェイを組み合わせた見た目になっていますが、鉄道というくくりに入っているので、前照灯がついています。
みどり口駅を出発したら、秒で十数メートルの高さを走行するようになります。
運行速度は18Km/sで、最高速度は25Km/sです。
下には山陽本線が見えます。
住宅街の上を走行します。
駅間走行時はロープを使用し、駅内ではなんとリニアモーターを使用します。
途中駅のみどり中街駅に到着しました。
標高は139mで、みどり口とは87mもの差があります。
みどり中街駅を出たら、スカイレールおよび日本の鉄道最大の、263‰(パーミル)の坂を走行します。
1000m(1キロ)進む間に、福岡タワー(234m)くらいの高さをのぼる、ということです。
終点のみどり中央駅に到着しました。
終点の駅では、Uターンして反対側の線路に行きます。
みどり口から170円(大人)です。
下を見ると、とんでんもない高さです。
標高は、驚異の216mです!
「鉄道」でこの高さをのぼって来れるとは、非常に驚きです。
ちなみに、夜に走るのも夜景がきれいです。
こちらは瀬野駅(みどり口駅)の夜景です。
今後のスカイレールは、芸陽バスが運行する、みどり坂タウンバスという、電気バスが代行します。
横浜で走ってそうな感じの、青い美しいバスです。
スカイレールのデザインを受け継いでいるって感じがして感動します。
ということで、本日はスカイレールサービスについてお話ししました。
日本でもここだけの交通システム、日本初がたくさん詰まった素晴らしい路線でした。
スカイレールサービス、今までありがとうございました。
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